原色フィルターと補色フィルター

単板方式(CCD1枚)のビデオカメラやデジタルカメラは、色を作りだすためにカラーフィルターを採用しています。カラーフィルターには、RGB原色フィルターと補色フィルターの2タイプがあります。RGB原色フィルターは、テレビの蛍光体3CCD方式と同じR(赤)G(緑)B(青)の3原色を用いているため色再現性に優れ、また色の分離に複雑な演算処理を用いていないためS/N(信号と雑音レベルの比)に高い数値を実現しています。一方、一般的なビデオカメラのCCDに使用されている補色フィルターは、C・M・Yの3色、あるいは、C・M・Y・Gの4色の出力から演算処理を行いR・G・Bの信号を得ているためS/Nが劣化します。

多くのビデオカメラは補色フィルターを使用しています。デジタルカメラは両方式が使われています。