パソコンによる動画計測とその周辺
/ 4.Windows Media
目次 WMPActiveX
○ NetShowとWindowsMedia
VFWやDirectShow/DirectXとは別の分野、つまりネットワークで動画を利用するために開発されたのがNetShowという技術です。こちらも最近バージョンが新しくなりました。以前のバージョンはNetShow3.0です。NetShow3.0はすでにマイクロソフトのサイトからダウンロードする事はできませんが、まだDVキャプチャソフトなどに同胞されて提供されているようです。
NetShow3.0をインストールするとストリーム系の動画ファイルであるASFのファイル の配信、変換が可能になります。(図F、図G)。併せて、動画編集ソフトのプレミア/アドビから直接ASFファイルを出力することもできるようになります(図H)。また、MPEG4等のコーディックもWindowsのシステムに追加され、VFWやVFWベースのアプリケーションであるプレミア/アドビからMPEG4圧縮のAVIファイルを扱うことも可能になります。
図F NetShow3のインストール
図G NetShowエンコーダ
図H プレミアからNetShowPlug-inを利用する
このNetShowの最新バージョンがWindowsMediaエンコーダ7です(図I)。WindowsMediaエンコーダではマイクロソフトのASFの次のメディアファイルである WMVファイルをサポートし、ファイル変換だけでなくWindowsMediaエンコーダ自身で ネットワークへの動画の配信が可能になります。ただし、WindowsMediaエンコーダ7のインストールではNetShow3.0の場合と違って、MPEG4等のコーデックはWindowsのシステムには組み込まれません。ですから、MPEG4圧縮のAVIファイルをVFWから扱えるようにはなりません。
IEEE1394経由のデジタルビデオカメラからの動画もセッションウィザードで選択するだけで簡単にネットワークへ配信できます(図J、図K、図L)。この動画配信は最新のメディアプレーヤであるWindowsMediaPlayer7で見ることができます(図M)。
これらを実現する動画配信の技術はWindowsMediaと呼ばれ、専用のSDKも供給されています。このWindowsMediaはDirectShowとも異なるマイクロソフトの新しいメディア技術の枠組みとなるとアナウンスされています。
図I WindowsMediaエンコーダのインストール
図J WindowsMediaエンコーダの動作選択
図K ビデオデバイスの選択
図L WindowsMediaエンコーダで動画をネットワークに配信する
図M WindowsMediaPlayerで配信された動画を受信する
パソコンによる動画計測とその周辺
/ 1.動画処理のための準備 / WMく
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