○ DirectX8

 

 VFWの次にくる動画を扱うための技術にDirectXMediaの中のDirectShowがありました。DirectXMediaはDirectXの一部として派生したソフトウエア技術群ですが、1つ前のバージョンDirectXMedia6はDirectXとは独立したバージョンの展開となりました。今回、DirectXのバージョン8がリリースされDirectShowは再びDirectXに統合されました。したがってDirectX8のSDKでは最新のDirctShowのランタイムやドキュメント、サンプル

が提供されます。

 DirctX8のSDKは140Mバイトほどの自己解凍ファイルとしてマイクロソフトのサイトからダウンロードできます。この自己解凍ファイルを解凍すると200Mバイト強の中間イメージがMsSdkTmp\Dxfというディレクトリに展開されその中のsetup.exeを実行すると実際のSDKのインストールが行われます。当然このインストールを行うと200Mバイト以上のディスク容量がさらに消費されます(図B)。

 新しいSDKのDirectShowパートではキャプチャ関連のサンプルが新設されています。

もともとWindows98SEからは標準でIEEE1394経由のデジタルビデオカメラのドライバが用意されています。このドライバはIEEE1394にデジタルカメラを接続して初めて

プラグアンドプレイでアクティブになり、システムのプロパティに表示されます(図C)。

この状態であれば、DirectShowのツールであるFilterGraphEditorで、このデバイスをキャプチャデバイスとして利用できます(図D)。新設されたサンプルはよりデジタルビデオに特化したキャプチャアプリケーションとなっていて、Type1とType2のDV-AVIファイルが選択可能になっています(図E)。

 

   

                   図A  動画技術の変遷

 

図B DirectX8のインストール

図C  ビデオデバイス

 

図D FilterGraphEditorでのDVキャプチャ

 

図E DVキャプチャサンプルの実行画面

パソコンによる動画計測とその周辺 / 1.動画処理のための準備 / VFWく
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