ビデオクリップにおける動画と音響との関係の調査
土井研究室 田中 弘導
1.研究目的
動画や音響はそれぞれの領域では、通信や蓄積のため様々な圧縮方式が考案され、その開発過程で様々なデータの特徴が解析されている。しかし、動画と音響との関係をまとめた解析は見当たらない。
そこで本研究では、プレーンな事象の映像を用いて、動画と音響の関連性を解析することを目的とする。
2.研究方法
解析対象となる映像データには、「ボールが地面に落下する」というようなプレーンな映像を採用し、その映像はデジタルビデオカメラで撮影する。
撮影した映像は、IEEE1394インターフェースを用いPCにAVIファイルとしてキャプチャする。このAVIファイルから各種映像・音響的特徴を計算する。計算式を下に、計測システムを図1に示す。
計算式
3.研究経過
最初の試みとして、音響パワー、平均輝度、平均輝度変化の3つの特徴量を計算した。
対象となる実際の映像を図2に、特徴量をグラフに表したものを図3に示す。
4.今後の研究方針
今後、より多くの物体(素材)や事象についての映像・音響的特徴を計算・収集し、それらの比較をする。
図1 計測システム図
図2 実際の画像
図3 特徴量の変化